レストラン訪問記【BOUCHON】

先日、今までにない体験をしました。
サンタバーバラにはBouchonという高級フレンチレストランがあり、昔からサンタバーバラにおいては3本の指に入る屈指の人気店です。

ここには過去2度、お食事に行ったことはあったのですが、昨日は普通にレストランで食事をするのではなく、定期的にサンタバーバラのメインストリートで開催されているファーマーズマーケットにBouchonのシェフと一緒に行き、そこで食材を仕入れ、レストランに戻って仕入れた食材が使われたディナーをするというイベントに参加しました。

毎回6名まで参加者が募集されており、運良く参加できました。

シェフと一緒に食材を仕入れて、メニューを考え、レストランで食事をするって、なかなかないことですよね。面白い試みだと思います。


このイベントには一人当たり95ドル掛かり、レストランにて3種類(前菜/メイン/デザート)のコースメニューと、それぞれのメニューに見合うワイン(3種類)がセットになっています。

 

集合場所は、ホテルサンタ・バーバラのロビー。多分、一緒に参加する方達だろうなと近くにいる人を見ながら思っていると、シェフ登場。

ホテルの目の前のストリートで開催されているファーマーズマーケットに向かいました。観光地ということも相まって、普段以上に賑わっていました。一軒ずつかなり時間を掛けながら、ゆっくりと食材や各出展しているファーマーに関して説明を受けます。

一軒目はナッツの販売が中心のお店。
シェフはここでネクタリンとチェリーを買ってました。
シェフが購入した後に、チェリーを味見する?ってことで参加者に差し出すのですが、こっちのおばちゃん本当に遠慮なく、自分の欲のままに何度も摘まみ食いする。
だらしないなぁ、って感じです(-.-)


そんなこんな、普通に歩いたら5分も掛からないであろう距離をどれくらい掛けて歩いたと思います?



な!ん!と!



3時間\(^^)/笑


丁寧に色んな説明をして下さるのは非常に有りがたかったです。ただ、いかんせん、ずっと立ちっぱなしだから腰が痛くなる。笑



シェフのカート。
ここに仕入れた食材を積んでいきます。
ハーブを中心に、たくさんの野菜をシェフが選んでいました。タイム/ローズマリー/シナントロ/ラベンダー等々。

この後は、スナップえんどうやカブ、にんじん、レタス、芽キャベツ、たまご、カリフラワー、ねぎみたいな野菜、いちご、ブラックベリー、ブルーベリー、ラズベリー、デーツなど、数え切れないくらいの食材を購入されていました。箱買いって感じです。
こんな風に、食材についてみっちり説明されます。最後はこんなにたくさんの食材。コンパクトに見えますが、箱の中は隙間なくぎっしりなんです。
食材の仕入れが終わった後、シェフが3コースのメニューをどんな内容にするか、頭にあるイメージを教えて下さいました。例えば、前菜はネクタリンやハーブを混ぜたサラダ、カリフラワースープ、フォアグラ等々いくつかパターンがあって、一人ずつ希望を言っていきます。


主人はネクタリンのサラダ。
私はフォアグラを選びました。
滅多に食べられるものではないので。


メインは、和牛ステーキや魚介料理(シーバス/アヒツナ/ホタテ等)、ラム肉などいくつかあったのですが、私はRack of lambが好きなのでラム肉を選択。主人は和牛ステーキ。


デザートは、確かチョコ系かりんご系かいちご系などあり、私はいちごを使ったケーキにしました。


参加者それぞれ3種類のコースメニューが決定したら、一旦解散し、それぞれレストランに向かいました。人気店だからお客さんも多い多い。


最初のウェルカムドリンク。
ロゼスパークリングでした。香りは黄桃やストロベリーのように甘くて軽やかな感じ。スパークリングワインの爽やかさに段々と深みを増していく味が面白かったです。また、料理に合わせやすい、甘すぎず辛口過ぎない適度なバランスで美味しかったです。後味はさっぱりとしていたのですが、ほんのりフルーティーさも漂っていました。
私達夫婦のメニューはこちら。
それぞれのコース名の上段が私で、下段が主人のメニューです。

1st course  
私が頼んだフォアグラ。めちゃくちゃ美味しかったです。フォアグラの味自体も濃く、とろけるくらい柔らかい。さらに、トッピングの岩塩がこれまた良い役割を果たしてくれて、味が引き締まります。中央がフォアグラで、右側の野菜が凄く美味しかったです。ネギのような玉葱のような。他にもレタスやハーブ、サクサクのブレッド?、小さくて赤い玉葱の一種など、珍しい素材で凝縮されていて、とても贅沢な一品でした。
こちらは主人のネクタリンサラダ。
細かく切られた桃とハーブサラダが、バルサミコ酢などのソースとマッチしていました。ハーブの風味がしっかりしているので、これだけでも満たされます。付け合わせの生ハムも美味しかったです。
私のラム肉にはメニューにあるように、ピノ・ノワールが合わせてありました。


香りは深みと良い意味で少しくすんだ感じで、ふわっと広がりを見せる。口当たりはまろやかでありながら、透明感がある爽やかなテクスチャ。のどこしで少しピリピリとした酸味があり、料理にぴったりの刺激。後味はゆっくりと消えていき、さっぱりとしていました。


2nd course  
ラム肉に玉葱の一種と、菜の花、穀物のような食材。実はこのBouchonに来ると毎回Rack of lumbを注文します。だから当初、メインは魚にしようか迷ったのですが、やはり何度も食べたくなるほど絶品なのでまたこれにしたわけです。柔らかくて旨味の強いラム肉ですが、程よくこんがり焼かれてる面もあるので、全体的に風味がまた強くなって、とても美味しいです。しっとりしていて最高。付け合わせの材料もラム肉に合っていて良かったです。

そして主人の和牛ステーキ。写真で見た通りに、とろっと柔らかで、ジューシーでした。焼き加減はミディアムなので、新鮮さが感じられました。ソースや添えてある野菜がこれまた美味しい。ソースは和牛本来の旨味を邪魔せず、程よいアクセントになるくらいの濃さで、全体的に繊細さがありました。


私のラム肉にはプチシラーが合わせてありました。香りは少し独特で、個人的な印象としてら、納豆などのコク深い香り。口当たりはとてもまろやかで、少し重めのテクスチャ。味は結構ビターな風味を持っており、後味にじわじわと残りました。


3re course  
最後のデザートです!メレンゲに包まれたケーキが、さらに炎に包まれてる(笑)動画撮ったのですが、載せれなさそうなので写真を。火を消すタイミングが分からずに眺めてたら、一部焦げました。この時、結構お腹いっぱいになってて、若干苦しかったのですが、いつの間にか食べ終わってました(笑)食事はゆっくりと味わうと、満腹になるのですね。イチゴのソースをクリームケーキに添えて食べました。こちらも間違いなく美味しかったです。

デザートの時は自分の分を撮ることに夢中で、主人が頼んだデザートの写真がありません(笑)それどころか何を頼んだのかも一切思い出せません(笑)
私のデザートにはピンクのデザートワインが合わせてありました。香りはピーチやマンゴーなどのコクのある甘味が強く、バニラのように甘ったるい深みもありました。口当たりからとても味がしっかりしており、とろみがあってまろやか。スイーツのような味が広がります。まるでアプリコットタルトをドリンクにしたような、優雅でふんわりとした甘味がとても印象的で美味しかったです。




以上です。
食材選びの時間も含めて計6時間の滞在でした。ファーマーズマーケットの豊富さや、料理の創造性、絶品の料理など、フルで楽しめたので、とてもおすすめです。

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