ワイナリー訪問記【VINO VERGAS】

予約を入れて訪れたワイナリー【VINO VERGAS】

ワイナリーの敷地に到着すると、さっそくオーナーが親切に出迎えて下さいました。

テイスティングは工場の中でありました。
中に入ると、色んな機械やたくさんの樽が置いてありました。

このクレーンのような機械は、ぶどうの選別に使います。収穫したぶどうをこの中に入れ、だんだん先端に使って上がっていくのですが、その時に、商品には不適合な粒を手作業で取り除いていくそうです。
上がっていったぶどうは最終的に、上の画像中央の四角い機械に落ちるように組み合わせるみたいです。(写真では機械が分けられていますが)
こちらはワインが入った樽です。 


で!ここまでは以前別のワイナリーで見学したことがあったんですが、今回はここからが初の体験です!

このステンレスの樽、何だと思います?
オーナーが蓋を開けると… 
じゃん!!!

まるで、ミルクセーキのような色をした液体が入ってました。何だこれ!?ですよね。
この液体が、これから綺麗に濾過され、商品の白ワインになるそうです。
グラスに注いで頂きましたが、これが透き通った白ワインになるとは想像しがたいです。
次の写真は「Del Sol」という白ワインに使用されている、オレンジ色のぶどうです。
普段見慣れているのが青紫色のぶどうなので、この品種は初めて見ました。

(※ミルクセーキみたいなワインの原液とは関係ありません)

さて、濾過された後のワインがこちら。
綺麗に澄んでいますが、黄色味がしっかりしていると思いました。
この後にご紹介頂いたのがこの機械。
まだ房の状態のぶどうをこの中に入れ、赤い器具が回転することで、粒と茎を分けるそうです。ぶどうの粒は、機械の複数の穴を通り抜けて下に落ちるとのこと。

こうした作業も機械でするということを、初めて知りました。
この平べったい器具は、冷却装置とのこと。
この模様に沿って水が流れるそうです。
この四角い機械は、、何だったかな(笑) 
そしてこちら!何これ!?って一枚。
これは、ある装置の裏面なんですが、、
それがこのでっかい扇風機みたいな装置です。実は、裏面には意図的に水がつたっているのですが、水分を持った空気を、この前面の羽から吐き出すことで、工場内の湿度を管理しているそうです。ワインの熟成において、湿度は特に重要とのことでした。

ちなみに、隣に写ってらっしゃる男性が、このワイナリーのオーナー様です。
とにかく本当に全てにおいて親切かつ落ち着きをもって優しく応対して下さる方で、その人柄に感動しました。温かい、素晴らしい方でした。
一通り工場内を案内して頂いた後は、テイスティングです。テイスティングコースは次の写真の通りです。(影になってごめんなさい)
今回は初めて手書きでメモしたのですが、何分、マンツーマンのテイスティングだったので、書ける分しか書けていません。かなり簡素な内容です(笑)



【2015 iOle】

濃く、まろやかな味わい。色は濃いイエローで、ディープな味でした。


【2014 Rio Ruso】

色は濃い赤茶色。とろけるような味で滑らか。クリーミーなコクと後から来る酸味が印象的です。


【2015 Mas】

Masは〈More〉という意味らしく、ディープな香りでした。


【2016 Dulce Dessert】

赤のデザートワイン。ブルーベリーやブラックペッパーの香り。甘味があって滑らかな中に、少しだけスパイシーな風味があった。クリーミーな食べ物やチョコレートムースに合うとのこと。


【2016 Oro Dessert】

白のデザートワイン。〈Oro〉はGoldの意味らしいです。香りは杏のようで、濃くまろやかな風味が印象的でした。こちらはクレームブリュレに合うとのこと。勉強になります。

こちらの丸い紙は、ワインの味を具体的に分類した表になります。例えば、一口に『フルーティー』といっても、シトラス系なのかベリー系なのかでは大きく異なるので、細かく味覚が分かれています。

いつもワインのレビューをする時に、『もっと良い表現があればな』とか、『この味は何と表せば良いかな』と悩むことが多々あるので、この表を見た時に感激しました!

これを見ながら、味の表現を頑張ります。
こちらの棒は、樽に使用する木材のサンプルです。こちらのワイナリーで使用されているのは、一番下の明るい木材。〈フレンチオーク〉とのことで、こちらの木材が赤ワインの樽としてベストみたいです。こちらを使用することで、バニラっぽい柔らかさのある香りになるそうです。

真ん中の木材は〈ミドルオーク〉です。こちらはスモーキーでシナモンのような香りになるそう。そして一番上の黒い木材は〈ヘビーオーク〉で、チョコレートやモカ、タバコの香りがつくとのこと。オークの種類によって、ワインにこれほど影響力があるとは、目からうろこでした。ちなみに、アメリカのオークはウイスキーに向いているらしく、スパイシーな香りがお酒に移るみたいです。樽に使用する木材の産地も重要なんだな~。


ご紹介した3種類のオークは香りがワインに移るまでの期間も異なり、一番下のフレンチオークから順に、6か月、1年、1年とのこと。じっくり時間を掛けて香りが移るんですね。


ワインは果実だけではなくて、商品によってはウッディでスモーキーな香りもするので、樽に使用する木材選びは、重要な味の決め手になりますね。
そして、樽に入ったワインも頂きました。
専用のスポイト?でワインを吸い上げます。

樽に入ったワインを頂くのも今回が初めてでした。色んな体験を与えて下さったことに改めて感謝です。
透明度の高い赤ワインが入ってました。
このワインはPINOT NOIRです。


この後は、オーナーがこのピノノワールにZinfandelを少しずつ足していき、味がどのように変化していくかを教えて頂きました。ここでは分かり易くシンプルに教えて頂きましたが、実際に商品化するまでには、時間を掛けて慎重にパーセンテージを変えながら吟味されているんだろうなと思いました。配合する割合で、味や香りが変わってきますので重要な作業です。

ここでは3本を購入しました。
飲んだらまたレビューします。

貴重な体験を、ありがとうございました!

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